宗形竜憲の海外オリエンテーリング日誌

アメリカ編3

1998.8.9 3日目 リレー 3走 グリーンコース 3.83km

 最終日のリレーは、申し込みはしていたが、チームができなければ、自分一人で全部走るつもりでいた。しかし、クラシックの結果から、20kmを超える距離をこのコースで走るのはきついと思った。そこで、チームメイトをさがすことにした。受付で「メンバー求む」に記入し、しばらくそこで待った。

 程なく、メンバーを求めているチームが見つかった。カリフォルニアのベイエリア・オリエンテーリングクラブである。ここは、ホームページを持っている大きなクラブで、そのE(つまり5番目)チームに入れてもらうことになった。

 スタートは、上り坂を50mほど進みすぐにゴールレーンの中を一度通過するようだ。100人もうまく通過できるだろうかという心配をよそに競技は開始された。すんなりスタートした。実況が開始されいやでも盛り上がる。トップグループはかなりいいペースで走っているようだ。

 わがEチームは、速いはずがない。トップの2走目がゴールする頃、1走目が還ってきた。ほどほどのタイムだ。あまり速いと責任重大なのでちょうど良い。2走目は、女性であった。この様子だと、ウム(繰り上げ)スタートになる可能性が高いと思った。

 繰り上げスタートまであと1分となったときに彼女は現れた。速い。1走目の男性よりも速いペースで彼女は走ってきていた。彼女からタッチされ、スタートした。真新しいヤラスのスパイクが、少しゆるい。もう1つ小さいのにすれば良かったと思ったが、後の祭りである。我慢して走るしかない。

 第1コントロールのすぐ近くまでは、OL道ができていた。ここから難なく1を攻める。2へは、小道にラフに当てて、道の終わりから200m直進…だが、はずれて下の道に出たのでこの曲がりから再アタック。結果としてはこの方が良かった。

 3へは、どうやっても尾根を走ってくれというコース。4も枝尾根。5へは、谷を渡って40m登り。有人コントロールだ。ここで、中間の中継をしていたらしい。

 6へ向かうと、左手にまた無線機を持った人が立っていた。彼の視線の先に、次のコントロールがあるのだろう。しかし、そこにはなかった。かわりに小道に出た。この先の涸れ溝との交差に次のコントロールがあるはずだった。しかし、無い!小道と溝の方位を確かめたが間違いない。溝を行き来する。どうやら、パラレルエラーらしい。こともあろうに、小道も、溝もそれぞれ同じ角度で平行に走っていた。

 7は、谷を2つ越えた尾根にある窪地である。8は、尾根をそのまま上がったところにある倒木の根。しかし、その木の根にはコントロールがなかった。隣の木の根にもなかった。遠くから、次の一斉スタートまで残りわずかとなったアナウンスが聞こえてきた。

 進行方向にはまちがいがないので、もう少し先を調べることにした。すると、あった。何のことはない、地図に出ていない倒木が途中にあったのである。次は、ラストコントロール。全力で走った。しかし、その途中で、次の走者がスタートしてしまった。残念ながら、アンカーにタッチできなかった。

 アンカーは、ゲビンという中年男性が、長いのを走りたいということで走っている。表彰式が終わり、選手がどんどん帰宅し始めた。1,2走の人達も同じクラブのはずなのに帰ってしまった。会場の人達もまばらになった。彼の奥さんと子供と3人で待ち続けた。雲一つなく、ジリジリと照り続ける太陽だけは変わらなかった。

 やがて、2時間ほどして彼が現れた。炎天下を走り抜けた勇者をゴールで迎え出た。しばらく歓談し、会場をあとにした。彼とメールアドレスを交換し、帰宅の途に着いた。走り去る彼の車のナンバーは「GO RUN」。いいナンバーだ。

 今日の結果 チーム4時間0分36秒 18位 (個人40分31秒)


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