宗形竜憲の海外オリエンテーリング日誌

スウェーデン編3

 3つ目の大会は、ショートではなく8km位の正式な大会である。2回目の大会では、森で迷わぬように、かなり慎重に確実な目標から攻めたが、慣れてくれば早い方がよい。スウェーデンの林道は、日本のように整備されていないので、森の中も林道も走る早さが同じとあれば、最短距離がいいに決まっている。そこで大胆に一直線に進むこととした…と言うよりは、そうせざるを得ないコースであった。

 スタートは、午前10時40分頃。一直線に目標を目指す。1つ目は、すんなりと見つかった。次のポイントは、1.3km先である。山を5つ越えた先にポイントがある。方角を一定に保ち、湿地のミズゴケやワタスゲなどを平気で踏みしめながら(最初は抵抗があったが、どこにでもあるとすぐに平気になる)進む。やや手こずったものの程なく見つかった。3つ目は、すぐそばなので簡単。比較的スムーズに8つ目まで見つかった。

 道路を渡るところで給水。道路の反対側の山の向こうには、ドーナツ状の湿原があり、それを取り囲むように小さな山がポコポコとある。その1つの山の西斜面に次のポイントがある…はずだった。しかし、無い。もう一度山頂に上がり、西へ探すこととした。

 ところが、西へ向かうと崖に挟まれた小さな溝のような地形があった。これは、山にたどり着く前の溝だ。まだ進む距離が足りなかったのか。そこを越えるとコントロールマークの旗があったが、番号もパンチもない。不思議に思ったが、自分の探しているものではないので、関係はなさそうだ。さらに進み、最高部分に到達した。そこから西へ進み、もう一度探す。しかし、何回やっても見つからない。もう一度湿原に出てみることにした。そこには、小さな島(というのは正しくはないが)があった。そして、ドーナツの真ん中には、伐採地がある。島?伐採地との位置関係が変だ。やがて、自分がいるのは、ドーナツ湿原の東側ではなく、北側にいることに気づいた。まちがうのも無理はない。山の高さは、湿原より5m高いだけなのだから…。それに、空腹時には判断力は鈍り、体はきちんとした方角を向いていても、足が斜めに進んでしまっている。そう思うと、すごく腹が減ってきた。しかし、森の中には、食べ物はない。

 次第に起伏が心なしかきつくなってきた。やっとの思いでゴールしたときは、スタートから約4時間後。腕時計のカウンターは、2万1千歩を越えていた。オリエンテーリングがこんなにハードなスポーツだとは知らなかった。


海外オリエンテーリング日誌へ
トップページへ
以下に、プロバイダの広告が入ります。

本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース